マンションの売買契約へ

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そんなわけで、売買契約へ行ってきた。

場所は、管理会社であり仲介会社となる不動産屋。

オーナーの方にも初めて会い、挨拶を交わし、
これまでお世話になったお礼をお互いに言う。

そして、宅地建物取引主任者を交え、個室にて4人で契約をすすめる。
天気も良くとてものどかな昼下がり。


「区分所有建物売買契約書」および「重要事項説明書」が
宅建主任者によって次々と読み上げられていく。

疑問に感じたことや分かりづらいことは
逐一質問し、疑問点はすべて潰していく。

そして署名したり、実印押したり。

思ったほど大きな買い物をする実感は沸いてこない。

「立派な実印ですね！」と、ほめられた。
カネないくせに印鑑だけは立派なのだ（笑）。


契約がひと通り終わり、不動産屋がなにやら書類を作成している間に、
オーナーの方といろいろ雑談をした。

とても気さくで話しやすい年配の方で、
これまで会社経営をしていたのだそうだ。

現在はなかなか立派なマンションにお住まいのようだが、
いかんせんまだローンがあり、その支払に今回売却する
マンションで得る資金を充当したいとのこと。


なるほど。
それなら売却する理由も納得。


本来なら10年くらい前に引退していてもよさそうなものの、
自営業者ならでは、頑張ってこられたようす。

でも、昨今の不況により、事業をたたみ、
「もう年金生活に入ります」と静かに笑った。

ずいぶんと時代は変わった。
中小企業にとっては、かなり厳しい時代になった。

「バブルの頃はずいぶんと稼がせてもらったんだけどねぇ（笑）」

人生の大先輩の言葉は、思いのほかズシリときた。


この先、もっと厳しい時代がやってくるのだろうか。

ならばこそ、あまり無理なローンは組めない。

それでも、この価格で住宅を購入できるチャンスは、
これから住宅の価格が下落したとしても、
十分にお買い得だとあらためて思う。

つまり、リスクは少ない。


手付金の30万を払い、今後必要となるであろう費用の概算となる資料をもらい、
初めての住宅の売買契約を済ませ家路へと向かった。


あとは住宅ローンを通さなくちゃ。

派遣社員でもすんなりと住宅ローンは通るのだろうか。

とにかく、片っ端からあたってみるしかない。

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タグ：売買契約 重要事項説明書 手付金